牽引免許をとるだけでは教えてもらえないトレーラーのブレーキ。なぜ炎上するのか?

トラック
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翼屋です

トレーラーが炎上したっていうニュース…たまに見ませんか?

そんなニュースや燃えてるトレーラーを見るたびに同じトレーラー運転手として原因が何かとか考えるんですよね

自分がその立場と思ったらゾッとします…

そこで、大型トレーラーがなぜ燃えるのか

その原因について僕が持っている知識を頼りに考えてみようと思います

翼屋
翼屋

2020年現在、翼屋は大型運転手歴16年トレーラー運転手歴は7年です

大型トレーラーをこれから扱う可能性がある人は見ておいて損は無いと思います

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原因

考えられる大きな原因はブレーキ

大体はブレーキが原因で燃えることが多いです

トレーラーというのはヘッド(トラクタ)と台車(トレーラー)と分かれていてそれぞれにブレーキが付いています。エアタンクも両方についています

ヘッド側の操作で扱うブレーキは以下になります

  1. 足で踏むフットブレーキ(ヘッドと台車両方に効く)
  2. 手でかける排気ブレーキ(ヘッド側のみ)
  3. 手のレバーを操作してかけるトレーラーブレーキ(トレーラー部分のみ)
  4. 手でかけるリターダ
  5. サイドブレーキ(パーキングブレーキ)

その他にトレーラーの台車は中からかけるブレーキ以外にも外からかけるパーキングブレーキであるスプリングブレーキ(マキシブレーキ)というものがあります

翼屋のトレーラーシャーシについているスイッチ。押すとエアが抜けてスプリングが作動してブレーキがかかる

台車にキャブコンというスイッチが付いていて押し込むとエア圧が抜けてスプリングが作動して引くとエア圧がかかり解除になります(上記写真のスイッチ)

古い台車におこり得ることなんですがエアが抜けきると駐車中に勝手にかかることがあります

勝手にかかるほどのエアが抜ける場合、大抵はしばらくエンジンを切っている状態でスプリングが発動します

翼屋
翼屋

古いシャーシはエア漏れをなおしてもなおしても別の弱い部分からエアが漏れてきて毎度出発前にキャブコンを引いてやらないといけないんですよね…これが地味にめんどくさい

発信する前に気づかず走らせるともちろん引きずります、大体は発信する時に重く感じるので気付きますがスプリングが効いたまま走らせるとスピードが出る前にタイヤがぼろぼろになるし、おそらく気付きます

なのでこれが原因で炎上はしないかと思います

台車ブレーキの引きずり

台車側のブレーキだけが何らかの理由でブレーキがかかった時に、ヘッド部分だけがブレーキがかかっていない状態でアクセルを踏むと、台車部分のタイヤは引きずられます。引きずったまま走行すると摩擦により火が出てゴムやオイルなどに燃え広がり炎上に繋がります

では、何らかの理由はなんなのか?

それを考えた時にありえるのが、エア漏れ、戻り不良、内部のスプリングの錆や損傷、バルブ類

大型トレーラーのほとんどのブレーキはフルエアブレーキという構造になっていてブレーキのコントロールの媒体すべてを空気圧のみで行う方式が主流です

エアの供給が切断されると強制的にブレーキがかかる構造になっています

トレーラー台車とヘッドが連結されているエアケーブルを抜いても台車にスプリングブレーキがかかります

原因1 エア漏れ

台車のブレーキはドラムブレーキ型で、空気圧でフットブレーキ(ブレーキチャンバ)を作動させますが、パーキングブレーキ(スプリングチャンバ)は、空気圧でスプリングを抑え込みブレーキを解除の状態にして走行しています

パーキングブレーキを作動させると、スプリングチャンバ内の空気が抜け、スプリングの力でブレーキを作動させています

このスプリングチャンバ内やその配管に空気の漏れがあるとパーキングブレーキが作動し、ブレーキの引きずりがおこり

ブレーキチャンバ内に空気の漏れがあると逆にブレーキの利きが悪くなります

つまりエア漏れを起こすと走行中に上記のことが起こって徐々にブレーキがかかりブレーキを作動したままの走行をしてしまうのです

大型トレーラーが走っている途中でブレーキが台車だけにかかっていても気づかず走っていてもおかしくありません。

アクセルを踏んでいる状態で台車だけのブレーキだけではヘッドの馬力に負けてしまいます。それでスピードが出ている走行中に台車のブレーキがかかっても走り続けることが可能になるのです

原因2 ブレーキが凍る

ブレーキが凍るというよりはブレーキを伝えるシステムのバルブ内に付着した水分が凍

リレーエマージェンシーバルブといいますが僕はブレーキが凍ると表現しています

トレーラー側のエアタンクについているホースの一つにエマージェンシーバルブがありますが、ヘッド側のエアコンプレッサで作られた圧縮エアを、トレーラのエアタンクに供給するバルブです

凍るとエアが供給されずにブレーキがかかります

徐々に凍るとエアーの滞りも徐々に進むため、ブレーキもゆっくり効かなくなるために走行中に凍ると気づかずにブレーキを引きずり最悪炎上します

怖いですね…🥸

パーキングブレーキをかけたままバルブ内の中にある水分が凍ってしまうとブレーキが解除できなくなりその場から身動き取れなくなります

翼屋
翼屋

実際に長距離先の氷点下10℃くらいになる寒い地方で寝ていて、起きるとブレーキが凍っていたことがあります

凍った場合はバルブにお湯をかけるなどして溶かす必要がありますが

トレーラー台車にはバルブ内に熱を伝える装置がついています(凍結防止装置、確かトーカスという名前だったはず)それはスモール連動になっているのでそれをつけるとバルブに熱が通り解凍されます。

ポジションをつけたまま寝ると凍らないですみます

寒いところに行かない運転手さん知らない人多いですよこれ😅

日中でもスモール点灯したまま走ると凍結防止になります。僕は寒冷地を走る時は念のためスモール点灯してます

最悪なのがトーカスの断線。これは配線をこまめにチェックしておくしかない💧

気温が下がる時は水滴や埃に注意、水滴や埃が良く溜まる場合はオーバーホールが必要。エアタンク内の水分はこまめに抜いておく事が肝心!

最後に

炎上の原因はブレーキ以外にも積荷を引きずって火花が引火することや、事故で燃料が燃えるなどありますがほとんどの理由は点検不足からの火災です。炎上を防ぐにはとにかく日常点検をしっかりとして不備があったら修理!これにつきます

トレーラーや大型車は運転技術だけに目が行きがちですが車両の知識もないといけないということですね

無知は怖いですよ本当

以上です

ご意見ご要望・質問等ありましたらコメント欄か問い合わせまで、Twitterもやっていますので気軽にご連絡ください

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